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2015年9月12日 (土)

ROCKSHOX REBA RL 29(2015) ダンパーオイル交換とおまけ~SoloAir

久しぶりの機材ネタである。フォークオイル交換。今までFOXのオープンバスとFITカートリッジ(2012迄)を紹介したが、今回はRockshox、レガシーな構造のモデルだ。

お約束で、もし、この記事を見て作業の参考にしようという方が居られたら、自己責任でよろしく。

詳細はSRAMのサイトのサービスマニュアル(英語他、日本語は無し)ご参照。

以下は作業時の気付いた所などをピックアップ。

まず道具類。

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(だいたい右から)アーレンキー5mm(ステムやキャリパー外す際に使用するだけで、本体で使うところは無い)、2.5mm、ロングのアーレンキー5mm、サスポンプ、24mm六角ソケット、サークリッププライヤー(今回は使用せず)、5wtフォークオイル、7wtフォークオイル=本来、マニュアルでは15wt指示だが、使用量が少ないのと、直接ダンパーに働くところではないので残りの油、それも社外品で)、オイルパン、軽量カップ、スポイト大小。ここに載せるの忘れたが、プラハン(プラスチックハンマー)、ラジオペンチ、多い目のウェスは必要。

分解順は①エア減圧~②アウター(ロワー)レッグ取り外し・油排出~③フォームリング取り出し&洗浄、注油~④コンプレッションユニット(MotionControl)取り外し・油排出~⑤リバウンドユニット取り外し=今回せず・油排出、で

組立は⑥ダンパーオイル注入~⑦コンプレッションユニット取り付け~⑧アウターレッグ取り付け~⑨エア加圧、である。

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まずエアチャンバー減圧。ポジ気室を下げれば、ネガ気室も下がる=脚が短くなるはずだが、旧FOXのようにネガが金属のスプリングではない為、グイグイ縮んでいく感じではなく、どちらかというと手である程度押してやる感じ。この時点で無理に全部抜く必要はない。

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リバウンドノブは差し込んであるだけなので、引き抜けばOK。そこにロングの5mmを刺し、ボトムボルトを3~4回転(3回転でいい)緩めて止める。で、このアーレンキーが刺さったまま、アタマをプラハンで叩く。シャフトをアウターレッグから抜くためだ。シャフトが抜けたら『ジュゴォッ!』という空気の音がする。結構しっかり叩く必要があるし、ここでネジを潰したくないので、なるべく緩めるのは最小限に。3回転で抜けなければ4回転目に、という気持ちで。

抜けた音がしたら、ボルトを緩めきり、オイルパンにボルトと廃油を落とす。ダンパー側が終わればエア側も。いっぺんにやろうとすると、不意に油が散るのでお勧めしない。

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本来純正15wtは透明(だったと思う)だが、エア側はSRAM Butterが少し出たか、赤くなっていた。

さて、ここから先にアウターレッグ側の作業を先に。内外を拭きあげ、フォームリングをそっとペンチで引き抜く。本来はダストワイパーを外してからの作業だが、ダストワイパーの圧入工具が無いのでお手抜きで。

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内側がいい具合?に黒くなっている。エア側で不具合があって、店で全日本前に開けた時はこんなこと無かったので、おそらくあの富士見の黒土が滲みたか。これをウェスで摘むように絞っていく。さらにオイルを加えて揉み、同じ作業を数回・・・

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どこまで?だが、自分はこんなもんで。これに新しく入れるDU潤滑用のオイル(今回は7wt)をスポイトで滲みこませていく。ヒタヒタになったらアウターレッグの元の場所に挿入する。ただ、その際は捩れが無いように何回か摘んでは押し込み、を繰り返す。もし、一部でも捩れや突出があると、“噛みこみ”が発生する可能性がある。慎重に。

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戻した状態。開けたときは周りも真っ黒だったが、何とか見れる状態に。

さて、メインのダンパーメンテへ。

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トップキャップ上のコンプレッションノブを取り外す。モデルRLは調整機能が少ないので、この部分はシンプル。意外とピッチの長いネジで留まっている=一瞬タッピング?と思った程。

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外すとこんな感じ。ディンプルは全周にあり、例の如くクリック感は手前の凸部で表現されている。

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24mmの六角ソケットでMotionControlユニットを緩め(FOXみたいにガチガチに締めていないのですんなりと緩んだ)、ゆっくり引き抜く。その際、一気に引き抜くのではなく、徐々に、かつ横に振りながら油を下に落とす感じで。因みにユニット下側はOリングでパイプの内壁面に接しており、この状態でも中に落ちたりはしない。

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MotionControlユニット。通称「焼きちくわ」。この構造が複雑になればなるほどお高い物に。これは油の流量を大雑把に制限するだけの物。

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コンプレションノブの全開時と全閉時。この僅かな隙間からユニット内へ油を上げるか、止めるかを段階的に制御。縮み側も、伸び側も影響を受ける。このユニットは常時、半分程度油に浸かっている。

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よく分からない写真になってしまったが、油をオイルパンに吐出した図。ピチョンと滴った部分が右上に。何が言いたいかというと、そんなに汚れてなかったって事。2月に自転車がロールアウトして約7ヶ月使用。よく考えれば、オープンバスのようにDU潤滑とダンパー制御を兼ねているモデル(昔持っていたF80RLCなど)と違い、スタンチョン内の塞がれた筒の中でピストンの擦れる動きだけなので、外から汚物が浸入することはほぼ無い。ただ、FITカートリッジのように空気すら遮断した構造じゃない分だけ、ダンパー内の空気と撹拌され僅かに酸化する事と、摩擦熱や流圧で劣化する部分が性能低下につながる要因かな、と。

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シールヘッドとダンパーシャフト。そしてその中側。本来はそれを留めているCリング(リテイニングリング)を外して、そのものを抜くのだが、シャフトを『シュコシュコ』してると下側の油も吹き出てきたので、今回は作業せず。ただ気をつけなくてはいけないのが、シャフトは挿入すればする分だけ入っていく、止まるところが無いので、押し込み過ぎると上から抜ける可能性が。またそれを戻すのは大変そうだから、写真より先に押さないように。

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新しいダンパーオイル、純正(MAXIMA製と思われる)5wt×106cc。これを筒に流し込んで、MotionContorolで蓋をして、アウターレッグを嵌めて

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逆さにしたら左右、DU潤滑とフォームリング用に5ccの油。これが本来15wt指示。今回手持ちの7wtで。注入口が奥まっているので、大きなスポイト計量メモリ付きで対応。

後はフォークを縮めて、エア/ダンパーシャフトをアウターレッグに密着させて、ボトムボルト締め上げ(※ここでも本来ならクラッシュワッシャーを交換するのが望ましい)。ダンパー側はリバウンドノブを奥までしっかり挿入し、後はエア加圧。自分の設定値まで上げて完成。

自転車に組み込んで、少し近所を走ったが、それまでと大差は感じなかった。ただ、リバウンド調整が、数クリック分、スロー側に振っても大丈夫だったので、油の流れが少し良くなったのかもしれない。後はオフロードで実践走行でチェック。

そうそう、組み込み直後は、MotionControlに充分油が行き渡ってないので、ロックが効かない。サスに体重をかけ、何度か大きく(ほぼフル)ストロークをさせてからチェックね。

(おまけ)

先述したが、夏前に一度店でこのフォークを開けている。そのときはエアチャンバー側。以下にその際の写真を挙げる。

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エアチャンバー側はグリス=SRAM Butter(JUDY Butter)、RedRumでコテコテ。その作業をしてもらっている間に、例の謎の仕組み=SoloAirの秘密を探るべく、スタンチョン(インナーチューブ)の中を覗くと

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これだ。

エアピストンの上=ポジ気室と、下=ネガ気室を同じ空気圧にするためには、どこかに空気の通路が無くてはならない・・・それが写真の中央辺りにある小さな溝。縦横1~2mm、深さも1mmあるかな?程度。この位置にエアピストンが来ると、加圧している際はポジからネガへ空気が流れる。逆の際はポジ圧が下がると、ネガ圧の方が勝つが、ネガ室が伸びる(大きくなる)ので逆流のケースは少ない。どうしてもやりたい場合は、フォークを引っ張り、ポジ室の圧が低、ネガ室を高(元の圧)にして、さらに引っ張ってこの穴にピストンが来るくらいにすると、『プシュ』といってネガからポジ側に空気が入って(戻って)くる。

参考になりましたかな。

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